2046年6月19日。
人が人でなくなり、ただのヒトとなった未来。 しかし、日常は現在と変わらず繰り返され……ただそれだけが続いていた。 この日が「桜桃忌」であると記憶している人間が何人、いただろうか? 三島冴子……彼女はその数少ない例外だった。 何故なら、彼女は文学者の作品を全て憶えさせられることだけを課せられた 「生体文庫」なのだから。 だが、彼女はある日、死を選ぶ。 そして彼女が桜散り、実が成る季節にその名を捨て 「桜桃」(みざくら)と名乗る時に着るは「喪服」。 それらを身に纏うとき、彼女が向かうのは、 この世界で許された唯一つの例外的な快楽を得るため場所「公衆安楽施設」。 「Macht Frei.」と書かれた門を潜るとき、 ただ少女は、刹那的な死と永久の快楽を望む……。 |
桜桃(みざくら)
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施設管理者
この「公衆安楽福祉施設」の管理者で、
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自らと、そして、ソレを高ぶらせる様に呟く淫らな言葉。
水音混じりのそれは、湿り気を帯びながら熱くて、 にちゃにちゃと私の口の中で……響いてる。 だから私は、もっと、高ぶって……そしたら、ソレも…… 高ぶってきて、大きくなって、また……ああ……っ! とても……とても熱くて、濃くて、どろどろとしたものが、 また、私に……止めどもなく……っ! 【桜桃】「ああ……ああっ!?そ、そんな……ああ…… なんて、素敵……ああぁ……こ、こんなにぃ……っ!?」 |
胃の奧にまで出され、喉、それに口の中にまで溢れかえってる…
男の人の臭いが、喉から鼻へ突き抜ける…… 口の中に、苦くてしょっぱくて、 どろどろと、とろりとしたのが……溢れかえってる。 それが……あぁ……まだ……出てるぅ……! びくびくと、私の中で……脳髄のすぐ下で脈打って…… とろとろと、喉にへばりついて……苦しい……吐きそう……っ! 【桜桃】「んふ……ん……んむ……ん……ちゅ……あは……ぁ… はぁ……は……ぁぁ……ぁ……ふぁ……ぁ…… くふ……っぁ……あ……ぁぁ……ん……っ……ふ」 |
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でも、私はその余韻を、苦い余韻を愉しんでる。
荒々しさの後の、苦い、余韻を…… 鼻に掛かった甘い吐息に、精液と唾液と涙でぐしゃぐしゃになった匂いにむせかえりながら……。 |
さすがに、それが私の中に食い込んでいこうとする瞬間、
それはまだ辛いものがあるけれど……だけど……。 私は、その先にあるものが知りたくて、知りたくて……。 感じたくて、感じたくて、仕方がなくて、だから。 【桜桃】「ひ、は、あ、あ、あああああああんんんんんっっ!?」 私の脳髄を引き裂くくらいに、私は声をあげて、 そして私のはらわたそのものを引き裂く。私自身を引き裂く。 それは私に、確かに『引き裂かれる』痛みをもたらしたけれど…… 痛みの中に、何か、甘いものがあったことは、 私があげた声が、何よりも物語っていた。 |
【男】「はは、もうこいつ完全に俺達の便所だな」
【男】「んじゃ、せいぜいぶっかけてやるか!」 【男】「ああ……ったく……とろとろしてるから 回ってくる前に先走っちまうぜ……おら!」 【桜桃】「あ…………ぁ………………ぁ……………… あぁ……………ぁあ…………あ………………っ」 とても、無様な、姿……真っ白に、汚されて……それでも……。 誘いかけて……精液を……誘って、さらに、ぶちまけられて……。 |
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【桜桃】「あは、あはぁ……はは……っ!せい、えき……きもち、いい、のぉ…………
あったかくてぇ…………どろどろしててぇ……あは……っ! シャワー、んふ……っ! きもち、いい、のぉ……あは、あははははははっ!」 |
【桜桃】「んっ……あぁ……はぁああ……っ……んっ!」
だから、私は……今度は私の性器で、もう一度、交わろうとする。 男の人の精液で漂白された身体で、より一層快楽を味わうために。 【桜桃】「……貴方を、感じていたいの」 そう、私は誘う。 【桜桃】「……ちょっと、何!? なんなのよぉ!?」 でも、また……もう少しでソレができそう、と思った瞬間に、 私は強引に引きはがされ、そして、通路へと投げ出された。 |
……どうすれば、キモチヨクなれるの?
快楽を……この状況で得られるというの? 私はそんな都合のいいことを、考える…… ただ、足蹴にされ、そして、欲望の残滓を舐め取る、 という行為の、中で……。 【桜桃】「……心地よく、なれるのかしら?」 【施設管理者】「ここがどこだか、口に出してご覧」 【桜桃】「公衆安楽福祉施設……公衆快楽施設」 それを口に出した瞬間に、打ち切られる会話。 |
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そして、ただずっと続く、ぴちゃぴちゃと粘ついた液体を舐める、私の舌が立てる音。 |
潤いが足りないなら、与えて欲しい……
ただ、そんな単純なことだけを考える。 【桜桃】「ね……こっちにも、ブチまけてよ…… なんでも、いいわ……精液でも、おしっこでも、あはっ! 貴方のペニスから出る体液なら、なぁんでもいいのぉ…… あは、あはははははっ……うあっ」 挑発、誘い……それを言葉にすると、 私の身体が、拘束具で締め上げられているよりも、 もっと内側へと縮こまっていく気がする。 そして、それは……私がソレを欲しているということの合図。 ソレを受け入れようとする、行動。 |
……多分、それが挿入されたとき、
最初は甘い声をあげていたのだと思う。 また、私の中を満たされると思って、歓喜していたのだと、 でも……。 【桜桃】「ひぎ、ぃ、い、ぃあ、ああ、ぁあが、 あ、あ、ぁ……ぎあああああ!? あ、ぐ、うああああ!?」 漏れたのは、濁った悲鳴。聞き苦しい悲鳴。 ただ苦しみと痛みを訴える、悲鳴。 ペニスではない、何か異形なもの…… さっきまで入っていたそれよりもっと異質なモノが…… 文字通り、私の子宮を貫いていた。 |
対応OS | Windows98/98SE/Me/2000/XP/Vista 日本語版 |
必須CPU | MMX Pentium233MHz以上 |
推奨CPU | PentiumIII 800MHz以上 |
必須メモリ | 256MB |
推奨メモリ | 512MB |
解像度 | 800×600 |
色数 | フルカラー |
DirectX | 8.0以降 |
音源 | DirectSound対応のPCM音源 |
音声 | 女性フルボイス |
CGモード | あり |
文字スキップ | あり |
回想モード | あり |